No.6/しめい。






三島 広幸、22歳、飲食店アルバイト

将来は親の店の復活を夢見ている、今は資金が足りずアルバイトの毎日を送る
半年前までは親子三人で飲食店を経営していた、しかし強盗に入られ一家三人が惨殺
それが原因で三島はこの部屋にきた

この部屋では一番の経験者だ、そのことから彼はリーダー的存在である。



三島は新井田の身体を起こしながら言った


「とりあえずこのスーツを着てくれ、今回は隠れてるだけでいいから」




三島の後ろには仲間が三人と中年男性、白川もいた



すると仲間の一人が何か言っている

「ヒロユキッ、この近くに星人がいるっ!!」


「ちっ、まだこの辺をうろついてたか!!」

「キミ達はここに隠れててくれっ・・・星人は俺たちでなんとかする!!」
「あと、西村くんはこの人たちを守ってくれっ!」


「えっ、は!!?・・・ボクがですかっ!!?・・・」


「たのんだっ、いくぞっ!!!」


仲間の一人をおいて三島たちは行ってしまった


あぁ〜なんなんだよ・・・この状況は
宇宙人らしき者を倒さないといけない、というのは本当らしい
ここにはオレと女の子にオヤジ・・・
あと、あいつ等の仲間が一人・・・

もの凄く頼りない、

もし宇宙人がまた襲ってきたら・・・あいつだけで守れんのか?




「キミ達も死に掛けてここに来たの?」

「ぇっ・・・はっ?・・・」



中年オヤジがいきなり話しかけてきた


「・・・はい・・・」



「・・・そうか、若いのに・・・私にもキミ達くらいの子供がいて・・・」


オヤジが聞いてもいないのに身の上話をしてきた

オヤジの話を聞き流していたら気づいたことがあった

ここに集まった人たちはみんな死ぬ寸前に来たというなら

オレの後ろに座っている、自殺しようとしてた女、白川も死んだということ、

ん?・・・死にかけた・・・死のうとしたってことか・・・

あ・・・じゃぁ、オレが手切ったあとに・・・自殺しちゃったのか!?


新井田は後ろで座っている白川を見た


・・・やっぱり、オレのせいか?



罪悪感を感じ新井田は白川に誤らずにはいられなかった
そして白川と目が合ってしまったので仕方なく、


「あのっ・・・あのさぁ・・・」


「オレ・・・余計なことしたみたいで、こんなことになって・・・・その、ごめん。」



白川は黙って顔を見つめ、しばらくしてから口を開いた



「誤んなくても、いいって・・・みんな、私のせいだから・・・」


「・・・・」


うぁ〜、オレこうゆう雰囲気すげぇ苦手、ぁあ〜どうしよっ・・・



「おいっ!!隠れろっ!!!」



「はぁ?・・・何?」



見張りをしていた西村が叫んだ



「この近くにっ、星人が来てるんだって!!!」
「だから早くっ!!!」




とりあえず草むらに急いで身を隠した
そして西村が小さな機械を見ながら、
「やばい・・・近づいてくる」


どうやら星人の位置がわかるレーダーのようだ



「やばい、やばい・・・」



「どうするん、だよっ!?」



「なんとか、なんとかこのまま、隠れてやり過ごすしかない・・・・」

頼りない返事に不安は膨らむばかり、足音がだんだん近づいてくる。



さっきみたいに、助かるとは限らないっ・・・怖い。


ガスッ


何かにぶつかったような音



「いってぇ!!!」
「なんだよっ・・・気おつけろよっ・・・・?」

「・・・・・あぁあっぁああ」

そこには、はずかしがり星人がいた
星人の足が隠れていた西村に当たっていた


「おいっぃぃい!!!」


見るなぁあああ!!!!



はずかしがり星人が太い声で叫ぶ

「逃っ、げろっっ!!!」


「うぅあぁっああぁ!!!」


その場からとにかく逃げようとしたが、恐怖で足が振るえ、思うように動かない
西村は星人の前に立ちつくし動かなかった



「ま・・・ってく、れぇ」

西村は恐怖のあまり動くことができなかった








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