No.7/たいじ。





西村 和也、17歳、高校生。

小さい頃から心臓に病気を患い、闘病生活を送っていた
二週間前、急に病気が悪化し失意のうちにこの世を去った。

しかし、黒い玉のある部屋に、彼は存在している、


そして今、彼は星人の前に立っていた。



怖い。
体が動かない

でも・・・コレが初めてじゃない
この前も今みたいに・・・


ま・・・前は、助けてもらったけど、今は・・・一人・・・
戦えるのは、自分だけ・・・


死にたくない、怖い怖い
こんなヤツ、倒すなんて・・・無理、だっ・・・て


くぅぅううるうなっっ!!!

星人の雄たけびに改めて死の恐怖を感じ西村は決意した



あの時みたいにまた死ぬ、
何も出来ない・・・まま、



やっぱり死にたくない・・・ちがう、生きたいんだっ
生きたい!



「ぅう・・・あぁあっぁああっ!!!」



西村は手に持っていた銃を構え、引き金を引いた



ギョ―ン


妙な音とともに光が放たれた
「・・・・・あっ!!?」


ボンッ


がむしゃらに撃ったため星人からは大きく外れ
地面が爆発した。


それを見て、はずかしがり星人は顔を強張らせ
モザイクで隠れているが、西村を睨みつけているのが解る


「くそっ!!・・・あ・・・たれっ!!!」

次の瞬間、はずかしがり星人のモザイクが光を放った

ピカッッッ



それは太陽よりも強い光で、血のように赤い


「ああっっ!!?」

構えていた銃を落とし、顔を抑える西村


あついっ・・・何だ今の?
目がイテェ・・・くっそ!!!


ガスッ、ドスッ

星人が西村の腹を殴る



う・・・よ、弱い・・・
少し痛いけど・・・大したことない!
イケル・・・倒せるっ・・・コイツ倒せるっ!!!


西村ははずかしがり星人を睨んだ、
しかし、目の前が真っ白で何も見えない。



「くそっ!!・・・さっきの、赤い・・・光」
「見えないっ何もっ!!・・・うぁっ!!!」


ピカッッッ

はずかしがり星人がまた光を放つ



「あああっつ!!!」



あつっっ、くそぅ、はっあ・・・
やばい、やばい、やばい、殺さっれる
・・・・生きたいっ、はっ、ちくしょお!!!


西村の体が見る見るうちに膨れ上がった
「ああっ!!!!」


ドンッ

正面にいると思われる星人に思い切りタックルをぶちかました、
星人にしがみつく形で、そのまま勢いあまって5メートル以上飛び上がり
星人と西村は地面にたたきつけられた。


ぐるなぁああああ!!!!

星人は叫びながらジタバタして逃げようともがく


「はぁっ、逃がすかっよぉぉぉお!!!」


ガンッ、ドスッ


何とか抜け出そうと身体にしがみつく西村を殴る
「やっ・・・はっ・・クソッ!!!」



反撃しようと手を動かしたスキに星人が立ち上がろうとする
必死に逃がすまいと西村は星人を掴もうと手を伸ばす


ガシッ

「あっ!!!?」

何だコレ!!?・・・



西村が掴んだのは星人の目に掛かっているモザイクだった


ミシミシミシミシッ・・・


っんでもいい!!!カンケーないっっ!!!
握りツブすッッ!!!!

くるなぁッッッ!!!!!


はずっっかしッ!!!!

苦しんで叫ぶはずかしがり星人



「うぉおぉおあああ!!!」



ビキビキビキッ・・・


バギンッッ!!!!


西村に握り締められ、モザイクは粉々になった



「みでぅなぁぁぁぁっっっっ!!!!?」

「はぁあっ・・・づっが、じぃ・・・」

「は・・・・づ・・・・


・・・・・・・・・ぃ」


はずかしがり星人の身体から力が抜けていき、
そして動かなくなった



「はっ、はぁ・・・った・・・」
「やった?・・・たおっ・・・した・・・」
「はぁ・・・」



西村は今までのないほど生きていることを実感し、
この世界で生きていく覚悟が芽生えた。







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