「むっ、無理無理!!!
絶っ対無理っっ!!!死ぬってっ、絶対!!!」
「これがあったんだっ」
そう言うと西村は小さな機械を差し出した
「えっ?・・・とうめい?」
すると新井田の姿は本当に消えた
「イッッテ!!!ちょっと、やめろって・・・・ってゆうか何言ってんだよ、逃げればいいじゃん・・・
時間?・・・何だよ、なんの時間だよ、・・・なくなったらどうなんだ?
まさか、時間なくなったら死ぬとか?・・・
「オイィィッ!!!!やめっっ!!!!」
「たのむっ!!もしっ、行かないなら・・・こ、このまま腕をっ・・・・」
やっぱ逃げるか?・・・でも逃げたら死ぬ、ってのも嘘だとは思えない・・・
それにずっと隠れてたって、時間!・・・あと何分くらいなんだ 星人の雄たけび、ボスなだけあって鼓膜が破れそうになるくらいデカイ声だ
「くそうっ・・・」
苦戦する三島たちだが、容赦なく襲ってくる星人
「ぐあっ、う」
もう一人の男、内藤が銃を乱射する ビキッッ!!
バキンッッ!!!
命中するも全身を覆うモザイクの一部が壊れるだけで星人の身体は傷一つない
内藤は急いで顔を覆い光が当たらないようにした
「スーツ着てれば、大丈夫だって、コレ着てれば・・・あの光当たっても死なないから」
新井田を説得しようとして言ったが、
「オレ、着てないし・・・それに、その服・・・どっかに落としてきたみたい」
それを聞いた西村は深くタメ息を吐いた。
・・・・ってゆうか、その服着てても・・・死にそうになってるじゃん、説得力ないって・・・
そもそも、あいつ等とは何の関係も無いし・・・絶対無理・・・
「そうだっ!!!」
物思いにふけっていた新井田は西村の声にビクッとした
「コレッ!コレ使って、透明になれるんだ、この機械で」
新井田は信じていないようだったが、無理やりその機械を渡してスイッチを押した
「マジかよ・・・こんなんで、消えてるのか・・・?」
「いやいや、いくらこれで姿を隠せたとしてもだ・・・待てってっ!!」
「オレまだ行くなんて、言ってねぇぞ!!」
この期に及んでまだ抵抗する新井田に西村は言った
「もし・・・三島さんたちがやられたら、自分達だけじゃ、アイツ倒すの無理だろっ!!
・・・このままじゃアイツに殺されるって・・・」
そう言うと新井田の腕を強く握った
・・・そうだよ、オレがこんな所にいる意味ない訳だしっ・・・」
「こっからは逃げられない、って聞かなかった?
・・・・もし逃げたら、頭の爆弾で、死ぬんだよっ・・・それに時間だってあるし・・・」
なっ・・・んだよそれ!?爆弾・・・・確かにあの部屋で、そんなこと言ってたかも・・・・
そんなん信じれっかよ・・・
新井田は部屋に居たときのことを思い出した、あの時はパニック状態だった
しかし、確かに黒い玉には時間が表示されていたのを見ていた
「はっ、逃げられないし、時間もない、どの道死ぬしかないってことか・・・」
「でも・・・あんなのに殺されるなんて、絶対・・・」
「イィィッッテッッ!!!??」
新井田の腕に激痛が走った
腕を握られていた、スーツを着ている西村の握力は尋常じゃなかった
新井田は痛みに耐えられずに、
「くそっ!!・・・わっかっ・・・たからっ!!」
「はなっせ・・・って」
仕方なく承諾。
姿を消した新井田は片手に妙な銃を持ち、物陰に隠れながらゆっくり星人のボスと戦う三島たちに近づいていった
・・・ちくしょう、何でオレが!?ホントに大丈夫なのか!?
・・・くっそ!!!やるしかないのか・・・
新井田は足が恐怖で振るえながらも、確実に近づいていった
くるぐぅぅぅううるなぁぁああ!!!!
それにひるまずに立ち向かう三島たち
「オイッッ!!! 内藤、大丈夫かっっ!!?」
「ぁあ、大丈夫だ・・・でもこれ以上攻撃を受けたら・・・」
ガッ、ドゴッ!!!
三島が殴られ、その場に倒れこむ
「三島ぁっ!!!」
ギョ―ン
ギョ―ン
ギョ―ン
はづかしっっっ!!
モザイクが壊れ、肩が露出した星人は、はずかしそうに肩を手で隠し、そして顔の部分からぼんやり光を発していた
「ヤバイ、あの光・・・」
ビカッッッ!!!!!
「くっ、うぅ!!!」
キュウウウウウウウウッッ
ドロッ・・・
スーツから妙な音がした、そしてスーツのあちこちに着いているボタンのような物からドロドロした液体が流れ出てきた。
「ス、スーツが・・・」
「・・・三島ぁ、スーツ壊れた・・・」
次の瞬間、星人が内藤に殴りかかる
ドチャッッ
「あ、内・・・藤」
バラバラになった内藤の肉片が三島の目の前に散乱した。
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